vol.10 転入子育て家庭を地域につなぐ 民間・行政・市民活動の連携

中央公園内にあるCafe&Studio KURUMERUにて。左からお母さん大学福岡支局の池田さん、KURUMERUの太田さん、久留米市子ども未来部こども子育てサポートセンター(こ子サポ)の橋口さん
毎月第1土曜日10時~12時、久留米市中央公園内「Cafe&Studio KURUMERU」にて、久留米市に転入してきた子育て世帯のおしゃべり会『HELLO❤KURUME』が開催され、民間、行政、市民活動の3者が連携し地域とのつながりをつくっています。今回は、「Cafe&Studio KURUMERU(以下、KURUMERU)」の太田理沙さん、久留米市子ども未来部こども子育てサポートセンター(行政の母子保健担当 以下、こ子サポ)の橋口恵美さん、子育てファミリーのつながりをつくる(一社)お母さん大学福岡支局(以下、お母さん大学)の池田彩さんにお話を伺いました。
「地域とつながる場所にしたい」から始まった出会い
取り組みの始まりは2022年夏頃。久留米市初のPark-PFI(公募設置管理制度)事業としてKURUMERUがオープンする際、「地域とつながる場所にしたい」という思いがありました。一方、池田さんも「お母さんたちがつながる機会をつくりたい」と考えており、池田さんがKURUMERUに声をかけたことがきっかけとなりスタートしました。
当初は、公園を使った外遊びの企画なども行っていましたが、継続して参加するような取り組みにはなりませんでした。そこで、試行錯誤を重ね、現在のおしゃべり会の形にたどり着きました。すると、定期的に参加するお母さんが増え、関係性も育まれるようになりました。
それぞれの強みを生かし合う
太田さんは、この活動を通して子育て中の方が抱える悩みや孤立の実情を知る機会になったそうです。また、お母さん大学の活動への理解も深まり、「活動を知ってもらうきっかけづくりや、情報発信のお手伝いができれば」と語ります。
こ子サポは2024年からこの取り組みに加わりました。橋口さんは「中央公園周辺は転入者が多い地域ですが、転入手続きの際、子育て世帯に紹介できる「居場所」や「つながり」はありませんでした。現在は『HELLO❤KURUME』のチラシを渡して参加を呼びかけています」と話します。
実際に参加したお母さんたちからは、「保育園見学のポイントが聞けた」「親や夫には言いにくいことも安心して話せた」などの声が寄せられています。
行政による情報提供、お母さん大学によるSNS発信、そしてKURUMERUという気軽に立ち寄れる場。それぞれの強みや役割が重なることで、転入してきたお母さんたちが地域とつながりを築くきっかけが生まれています。


この日はファミリー座談会。パパも一緒に参加してのおしゃべり会でした。
「安心して久留米に来て下さい」の思いを込めて
橋口さんは、「市民の方と一番身近に関わる行政としての強みを生かしながら、この活動を継続してきたい」と今後の展望を話します。太田さんは、「民間だからこそできることがあり、行政では届きにくい部分をサポートしたい。お母さん大学の活動をとても尊敬しているので、少しでも役に立てたら」と語ります。池田さんは、「子育て中は孤立しがちですが、地域の活動が見える化されることで、転入してくるお母さんたちの不安が少しでも和らげばと思います。どうぞ安心して久留米に来て下さい」とメッセージを送ります。
このような取り組みの存在を必要としているお母さんたちに届けたい、そう感じた取材でした。

逆に、ボランティアの学生さんがお母さん達に進路相談をすることもあります。
記事: 野中文恵 /(一社)お母さん大学福岡支局
転入ファミリーおしゃべり会「HELLO❤KURUME」
お問い合わせ先: okaasankyusyu@gmail.com / お母さん大学福岡支局


