おはなし店で見つけた「旅」

今回のスイーツ。 おしゃれなお皿に乗った甘酒を使った手作りマフィンと温かい野草茶。

久留米市内の飲食店の店主に協力していただき、支援を必要としている人の家族が想いや悩みを吐き出す場をつくり、テーマに共感する人同士が気軽につながる「居場所」をつくる取り組み「おはなし店」。今回、『salad diningラーフゴーラーフ』で旅するスイーツをテーマに「おはなし店」が開催されると聞き、市民ライターのミヤが取材してきました。

旅するスイーツで出会った、小さな旅

「旅」と聞くと、みなさんは何を思い浮かべますか?
 海外旅行、温泉旅行、観光地めぐり。そんな「遠くへ行くこと」を想像する人が多いかもしれません。

旅するスイーツは、おいしいお菓子と飲み物を囲みながら、参加者同士で旅にまつわる話をする会です。店内に入ると、おしゃれなカフェのような空間が広がっていて、「本当にここでお話会が開かれるの?」と思うほど落ち着いた雰囲気でした。

『salad diningラーフゴーラーフ』スタッフの日野弘子さんは、「誰でも受け入れられる場を広げたい」「旅するきっかけをつくりたい」という想いから、この取り組みに協力されたそうです。参加者のみなさんも「旅するスイーツ」という発想そのものに惹かれて参加していたり、「久留米で新しいつながりを作りたい」という気持ちで足を運んでいました。また、「楽しい場所には、きっと楽しい人が集まるはず」と感じて参加したという声もあり、この場そのものが、人と人を自然につなぐ居場所になっていました。

子育て世代が語る「旅のリアル」

今回の参加者は、子育て世代の方が多く参加されていました。

「荷物がとても多くなる」
「少し目を離したすきに、子どもがいなくなって焦ったことがある」
「子どもが大きくなると大人料金になって高くなる」

そんなリアルなエピソードが次々と出てきました。皆さんのお話を聞いていて、子どもと一緒に移動することは想像以上に大変だと感じ、旅に行きたい気持ちはあっても、簡単には行けない現実があることを知りました。

一方で、参加者のみなさんは悩みを話すだけではありませんでした。

「うちはこうしているよ!」
「ここは子ども連れでも行きやすかったよ!」

と、おすすめの場所や工夫を自然と共有し合っていました。同じ悩みを持つ人と出会い、「悩んでいるのは自分だけじゃない」と感じられる時間。そこには、安心できる空気が流れていました。

スイーツとお茶を囲みながら、最近行った旅行について話しました

「話すこと」も旅になる

この会に参加して、私は「旅」にはいろいろな形があるのだと感じました。
どこか遠くの国へ行くことだけが旅ではありません。

こうして誰かと出会い、話をすること。
知らなかった価値観を知ること。
思い出を共有すること。
「また次回会おうね」と約束すること。

それも、ひとつの旅なのだと思います。

今回の旅するスイーツは、参加者同士が安心して話し、新しい世界に触れられる、とても素敵な時間でした。

「旅」は、遠くへ行くことだけではない。
 誰かと出会い、新しい世界を知ることも、素敵な旅なのだと感じた取材でした。

和気あいあいとした雰囲気でした