Vol.1 好きからつながる「地域の部活動」

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運動部、アート部、ゲーム部、ゴミ拾い部、8ぐらむCOFFEE部など。今、久留米市で面白い「地域の部活動」が広がっていることをご存知でしょうか?興味関心があれば誰でも気軽に参加でき、上手下手でジャッジされることもなく、それぞれが自然体で楽しめる。そんな地域の部活動をちょっと覗いてきました。

みんなで体を動かすって単純に楽しい

「地域の部活動」のはじまりは「運動部」です。人と関わることが苦手だった2人の「フルマラソンに出たい」という願いを叶えるため、久留米AU-formal実行委員会と地元企業の社員が一緒に練習をするようになりました。「陸上競技場に定期的に集まって、みんなで体を動かす。そのこと自体がとても楽しかった」と久留米AU-formal実行委員会代表の中村路子さんは振り返ります。その後、ソフトバレーをしたいと誰かが言いはじめたことで、体育館を借りることになりました。すると、友達を呼んでくる高校生や親子で参加する方も出てきました。バレーは素人だけど、子どもも大人も、年配の方も、一緒になって運動を楽しめる。気づくとそんな場になっていたのです。それが次第に「運動部」と呼ばれるようになりました。現在は、毎月第1火曜日の18時~20時30分に活動をしています。

好きということを思い出す

「子どもが家でずっと絵を描いていて、家族以外の人と接する機会がほとんどありません。気軽に何か参加できる所はないでしょうか?」と、ある親御さんから相談を受けた、久留米市手をつなぐ育成会の藤野薫さん。運動部のように集まって絵を描ける場ができたらいいかもしれないと、絵を勉強中の執行明久さんに相談してスタートしたのが「アート部」です。毎週火曜日14時~16時に所属団体が運営する「日々+cafe」で開催。色鉛筆や絵具、タブレット、紙粘土を執行さんが準備してくれるため、手ぶらで来ても問題ありません。「絵は描くのは苦手で…」と子どもの付き添いで来て、最初は見ていただけのお母さんが試しに指で描いてみたら、とても素敵な作品ができあがり、本人も喜ばれていた様子は印象的だったそうです。また、よく参加する堀亜希子さんは「参加したことで、私は絵を描くのが好きだったということを思い出しました。素晴らしい活動をしている、手をつなぐ育成会の皆さんとも知り合えて、とっても嬉しいです」と話します。

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執行さんが準備してくれている画材
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これまで参加された方の作品

接点が持てなかった子の交流のきっかけに

血縁のない大家族をつくるために活動している「じじっか」で発足した「ゲーム部」は毎週金曜日の15時~18時に開催。現在、小学5年生から高校1年生までの6、7人が参加しています。高校生の田中親(ちかし)君が中心になって開催していることもあり、大人を拒否し外とのつながりをシャットアウトしていた子も毎週参加するようになったそうです。「みんなでできるゲームを提案してやっています。ここで出会ったことで、ゲーム部がない日も、フォートナイトというオンラインゲームを一緒にしています。つながりができたことが、とても嬉しいです」と田中君は話します。

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やりたい人が立ち上げて、行きたい人が行く

「地域の部活動」は、運動がしたい、絵を描くのが好き、ゲームがしたいという方が中心になって開催しているため、主催側も楽しみながら開催することができます。また、市民団体がすでに活動していることも「地域の部活動」として情報を共有し紹介し直すことで、これまで出会えなかった人とつながるキッカケになるのではないでしょうか。「こんなことをしている所があるから行ってみたら?」とその人にあわせて提案するカードが増えるし、提案された側も興味関心のある所に主体的に参加できる。「この取り組みが、個人や企業にも広がり、誰もが地域とつながり合える、叶え合う支援の場になっていくのではないかと思っています」と中村路子さんは期待を膨らませていました。

記事:池田彩/(一社)お母さん大学福岡支局

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