「居場職」で自分らしくはじめの1歩を踏み出す

「居場職」という言葉を耳にしたことはありますか?
働きたいけれど働くことに壁を感じている方、はじめの一歩を踏み出したい方が、会社の中で、「雇用・仕事」にとらわれず、ゆっくりとした時間を過ごす。久留米で取り組まれている AU - formal project の活動のひとつです。企業の方との関わりや、軽作業をする中で、会社に居心地の良さを感じてもらうことをテーマにした取り組みです。
今回は、久留米市に本拠地を置き、シール・ラベル、パッケージ等の「印刷・製造」事業を軸に企業展開され、地域貢献にも積極的に携わる、株式会社丸信さんにご協力いただき、「居場職」が行われました。
市民ライター fuu が参加者の皆様と一緒に「居場職」を体験してきましたので、当日の雰囲気や参加者の方々の思いを本記事に綴っていきます。

「フランクさ」で緊張をほぐす

今回、居場職の参加者は 3 名。丸信さんに入る前に、参加者と引率者がお互いに挨拶をして、和やかな雰囲気でスタートしました。

私自身、参加前までは、「会社に行く=フォーマルな服装・名刺交換・かしこまった雰囲気」などといった、よくある会社訪問に対するイメージを持っていました。
しかし、工場見学があるということもあり、参加者の方々もスーツやオフィスカジュアルではなく、動きやすく、ラフでカジュアルな装いで参加されていました。企業訪問のようなキッチリとした雰囲気ではなく、フランクさもあり、服装ひとつ取っても、固いイメージが緩和されたように感じます。
参加者の中には、初参加の方もいれば、2 回目という方も。居場職を何度か経験されている方が、少しリードしてくれる場面もあり、私を含めて初参加の人もすぐに馴染むことができました。

企業を知る、「学び時間」

10 月に開催された居場職は約 2 時間のスケジュールで、工場見学と、懇談会の 2 パートが組み込まれていました。
工場見学では、丸信さんの企業説明の他、こだわりや特徴などもご説明いただき、学生時代に行った社会科見学のような雰囲気で楽しく学ぶことができました。参加者も、普段なかなか目にしない光景に、終始目を輝かせており、「すごい!」、「おもしろい!」といった声が聞こえ、まるで童心に帰ったよう。

工場見学の中で、特に印象的だったのは、参加者が積極的に質問をしていたことです。企業の担当者さんからの説明を受け身で聞くのではなく、積極的に参加をして、学ぼうとしていました。居場職では、参加者が見学や軽作業を体験しながら、五感でその職場の雰囲気を感じ取ることができるので、企業をより身近に感じることができます。

一緒に過ごす温かい時間

工場見学の後は、懇談会。場合によっては、軽作業が体験できることもあるそうです。
オープンな雰囲気で、飲み物やお菓子を片手に、工場見学の感想を共有したり、パッケージの組み立てをしてみたり、和やかな時間を過ごしました。
途中、1 人の参加者が持参していたオラクルカードを使って、占いの時間に。リーディングの内容に「当たってる!」、「まさに!」といった言葉が聞こえ、学校の休み時間のように笑い声が絶えないゆったりとした時間を過ごしました。このリラックスした雰囲気を会社で体験できるのも居場職の特徴のひとつです。
最初は、少し緊張している表情だった参加者の方々も、工場見学や懇談会を通して、グッと仲が深まったように思えました。はじめましての方とも、時間を共有することで、仲良くなり、コミュニティが広がる。これも居場職の醍醐味ではないでしょうか。

「居場職」を体験して

「なぜ今回居場職に参加しようと思ったのですか?」という私の質問に対しての答えは三者三様。

「はじめの一歩を踏み出すために参加しました。」

「工場が好きだから参加しました。」

「自分が参加することで、誰かの役に立てたらと思い、参加しました。」

参加したきっかけや理由は様々ですが、居場職を体験することで、ご自身が何か新しいスタートを切るための糸口になっているのではないでしょうか。また、居場職の中でも、経験者の方が初めての方をリードしたり、参加者、引率者関係なく、一緒にその場を楽しんでいる様子が、まさに久留米AU - formal projectの理念である「叶え合う支援」に繋がっていると感じました。

記事:fuu (市民ライター)

株式会社丸信

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